よくある質問

OLED Guard Proについて知っておきたいことをまとめました。

全般

OLEDの焼き付きとは、OLEDパネル内の有機発光素子が少しずつ、しかも不均一に劣化していく現象です。明るく静止した内容を長時間表示し続けたピクセルは、周囲のピクセルよりも早く劣化します。その差が、そこに長く表示されていた内容の薄い残像として見えるようになります。原因は「輝度×時間」で決まる露光量の蓄積であり、ディスプレイの電源を入れていること自体ではありません。

OLED Guard Proは、Windows Graphics Capture(またはDXGI Desktop Duplication)で画面をリアルタイムにキャプチャし、GPU上でピクセルごとの露光量をモデル化します。そのうえで、モデルがリスクの蓄積を検知した箇所にだけ働きかける保護オーバーレイを描画します。追跡しているのは、実際の焼き付きを引き起こすのと同じ露光量、つまり同じピクセルに時間とともに蓄積していく高輝度の露光です。これに対し、蓄積の度合いに応じた強さで保護をかける仕組みです。

Free版では、デスクトップを対象とした自動の焼き付き保護を、ディスプレイ1台に対してバランスの取れた強度で利用できます。ヒートマップオーバーレイ、Awayモード、Snoozeも含まれます。ただし、ゲームや動画などの全画面アプリは保護対象外で、手動で調整する機能もありません。Pro版では、全画面のゲーム・メディアの保護、マルチモニター対応、すべての保護モード、強度の手動調整と詳細なチューニング、自動切り替え付きのアプリプロファイル、DDC/CIによる明るさ制御、そしてゲーム内HUDと統計機能が追加されます。

統計的なリスクを下げることはできますが、焼き付きが絶対に起きないことを保証するものではありません。OLED Guardは、焼き付きを引き起こすのと同じ物理現象(露光量の蓄積)をモデル化して早めに介入する仕組みで、原理的には正攻法のアプローチです。とはいえ、パネル自体の欠陥、周囲の温度、表示するコンテンツ、パネルの使用年数など、どんなソフトウェアでも制御できない要因は数多くあります。OLED Guardは「リスクを大きく下げるためのツール」であって、保証ではないとお考えください。

インストール

Windows 10(バージョン1903以降)またはWindows 11、DirectX 11対応のGPU、約50MBのRAMがあれば動作します。処理の中心はGPU上で実行されるため、CPUへの負荷はごくわずかです。

機能はどちらもまったく同じです。Steam版はSteamライブラリやSteamオーバーレイと連携します。Free版をご利用になる方には、Microsoft Store版をご案内しています。普段お使いのストアで購入していただくのがおすすめです。

新しいアプリではよくあることで、異常ではありませんのでご安心ください。「More info」(詳細情報)をクリックし、続けて「Run anyway」(実行)をクリックしてください。この警告が表示されるのはインストールごとに1回だけです。

保護機能

まずはAuto Modeをお試しください。画面に実際に表示されている内容に合わせて、エンジンの各パラメーターをリアルタイムに調整してくれます。手動で制御したい場合は、幅広い場面で最も効果的なNoiseモードがおすすめです。ゲーミングモードは、これにHUD対策として画面端の重点保護を加えたものです。

強度が低いうちは、Noiseモードのオーバーレイはほとんど見えません。単色の背景をよく見ると気づくことがある、という程度です。リスクが蓄積するにつれてオーバーレイは見えやすくなりますが、これは意図した動作です。保護が最も必要な領域を、必要なだけ守っているサインだとお考えください。

OLED Guardが最も効果を発揮するのは、静止した内容(タスクバー、HUD、常時表示のロゴなど)による焼き付きです。すでに発生してしまったダメージを元に戻すことはできませんし、露光とは無関係な、パネル自体の均一性の問題にも対処できません。一方で、劣化の進行を遅らせ、新たな焼き付きが発生する可能性を下げる効果は期待できます。

ゲーミング

これはPro版の機能です。Pro版では、ボーダーレス全画面(そもそもWindowsで推奨されるプレイ方法です)が保護の対象になります。排他的全画面(レガシー方式)の場合は、ゲームがスワップチェーンを占有している間オーバーレイが一時停止し、Alt+Tabでゲームから抜けると再開します。Free版は全画面アプリを一切保護しません。ゲームや動画が全画面表示の間は一時停止し、デスクトップに戻ると再開します。

通常の使い方では、GPUのオーバーヘッドは1%未満です。画面キャプチャにはハードウェアアクセラレーション対応のWindowsキャプチャAPI(Windows Graphics CaptureまたはDXGI Desktop Duplication)を使用し、残りの処理はすべてシェーダー上で完結します。最新のGPUで1440p/144Hzの環境なら、ベンチマークでも測定できないほどの負荷で済むことがほとんどですが、システムによって差はあります。

保護ページでゲーミングプリセットを選ぶか、詳細設定で画面端の重点保護(エッジ加重)を手動で有効にしてください。ゲーミングモードは、HUDが配置されがちな画面の端には強めの保護をかけ、ゲームプレイの中心となる画面中央では保護の発動を遅らせます。

互換性

はい。OLED Guardは、Windows PCに接続されたあらゆるOLEDディスプレイで動作します。OLEDモニターはもちろん、モニターとして使っているOLEDテレビや、OLED搭載のノートPCにも対応します。パネルごとの専用プロファイルは必要ありません。

Pro版で完全に対応しています。ディスプレイごとに、キャプチャ・描画・設定が独立したパイプラインとして用意されます。OLEDパネルだけ保護を有効にして、LCDパネルはそのままにしておく、といった使い方もできます。

はい。オーバーレイは、事前乗算アルファを使ってDesktop Window Manager(DWM)経由で合成されるため、SDRとHDRのどちらのモードでも正しく動作します。

問題なく併用できます。オーバーレイはDWMによって合成され、ゲームのスワップチェーンには干渉しないため、VRRはそのまま通常どおり機能します。

プライバシーとデータ

ありません。キャプチャしたフレームは、解析に必要な間だけGPUメモリ上に保持され、その後すぐに破棄されます。ディスクに書き込まれることも、外部に送信されることも一切ありません。

ありません。テレメトリの仕組みも、分析用SDKも、バックグラウンドでアップロードする機能も搭載していません。ライセンスの検証はストア(Microsoft Store / Steam)側で行われ、開発元のサーバーは関与しません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

お使いのPC内のアプリデータフォルダーに保存されます。設定、プリセット、劣化ヒストグラムがPCの外に出ることは一切ありません。